おしえて!イワッチ!!

第3話「設計事務所って高い?!」

第3話の解説

千匠設計の設計料は条件によって若干異なりますが工事想定価格の9.5%~10%です。工事想定価格とは、すべての予算から、土地代、備品代、諸経費などを引いた金額で「設計図がなければ工事が出来ない部分」の金額になります。
実際いくらの工事金になるのか、設計の契約をする段階ではわからないので、予算からその規模を想定します。しかし、床面積の小さい狭小住宅やローコストな住宅は、厳しい条件の中でも満足できるような建物にする為に、様々な工夫を積み重ねます。建物予算と設計の作業量が同じ比率にはなりません。また、その逆に床面積が大きな住宅や、坪単価の高い豪華な住宅も同じことが言えます。ですので、工事想定価格の9.5%~10%というのはあくまで目安です。複雑な造作家具が多ければ設計は手間がかかります。逆にただの空間だけなら図面の枚数も少なくなるのです。
家づくりを検討すると、設計料はサービスなんて会社もありますし、設計事務所の提出する見積もりは一見高いと感じるかもしれません。しかし設計事務所が作業する時間と責任を考えると当然の報酬である事はご理解いただけると思います。同じ会社内で設計と施工を合わせて行うより、設計の専門家と施工の専門家が分業して建てた方が、良い建物が建つことは言うまでもありません。 設計・施工会社の設計士はその会社の社員か、またはその会社から仕事をもらう外注先の設計士ですので、本心から「住み手」の側についているとは言えないかも知れません。
また、施工者を選ぶときに数社から見積もりを採ることで、工事金を抑えることが出来る事なども大きなメリットです。お客様に合ったデザインを探し、予算の中で、出来るだけ高いクオリティをめざした家づくりを提案する。そして出来るだけトラブルが無いように家づくりを進めていく役目を担っているのが設計事務所なのです。 その報酬は少し高く感じるかもしれませんが、とても価値のあるものなのです。